介護ベッド(特殊寝台)を借りるとき、本体の機能(背上げ・高さ調整など)に意識が向きがちですが、実際の寝心地と安全を大きく左右するのはマットレスです。
介護保険の制度上、マットレスは特殊寝台本体とは別の種目——特殊寝台付属品として位置づけられており、本体と組み合わせて貸与(レンタル)します。つまり、「介護ベッドを借りる」ことと「マットレスを選ぶ」ことは、別々に検討できる仕組みになっています。
マットレス選びで大切な視点は、大きく2つです。ひとつは寝心地と姿勢の保持(背上げ機能を使ったときに体が沈み込みすぎない、適度な硬さがあるか)。もうひとつは体圧分散(同じ場所への圧力の集中を防ぎ、床ずれのリスクを下げるか)。この2つのバランスは、本人の体格・状態・使い方によって最適解が変わります。
この記事では、マットレスの選び方の基本、床ずれ防止用具との違いと使い分け、サイズや厚みの確認ポイント、試用のコツを解説します。「ベッドは決まったが、マットレスまでは考えていなかった」という方も、ぜひ最後まで読んで、選定の材料にしてください。
この記事では、感覚的に「柔らかそう」「硬そう」で選ぶのではなく、体の状態と使い方に照らして選ぶための視点をお伝えします。
体格や状態は一人ひとり異なるため、この記事のポイントを持って、専門相談員との対話の材料にしてください。

