腕の力が弱くなり、自走式の車いすをこぐのが難しくなってきた——それでも自分で移動したい、外出の自由を保ちたい。そんな希望に応える選択肢が電動車いすです。
電動車いすは、モーターの力で走行するため、腕の力に頼らずに移動できます。行動範囲を保ち、外出の機会を維持できることは、生活の質と気持ちの面で大きな意味を持ちます。
ただし、電動車いすは他の福祉用具以上に安全確認が重要な品目です。モーターで動くということは、操作を誤れば本人や周囲に危険が及ぶ可能性があるということでもあります。そのため、導入には操作の判断力・安全確認の能力が前提となり、試用や専門職の評価を経て、慎重に検討する必要があります。
この記事では、電動車いすの種類、適性を確認する視点、要介護度の条件、安全に使うための注意点を整理します。「便利そうだから」という理由だけで即決せず、この記事のポイントを確認しながら、専門職と一緒に判断を進めてください。なお、電動車いすは福祉用具貸与の対象品目(車いす)に含まれ、レンタルで利用します。
「電動なら誰でも楽に移動できる」という単純なイメージだけで検討を進めるのではなく、この記事の各節を読みながら、専門職との相談で確認すべき点を整理してから話を進めてください。
事業所によって適性確認の丁寧さや試乗環境の充実度に差があるため、複数の事業所を比較することもおすすめします。

