要介護3以上など重度の状態になると、軽度者では原則対象外だった車いすや特殊寝台、移動用リフトなどの福祉用具貸与13種目すべてが利用対象になります。軽度者への給付制限とは逆に、重度になるほど利用できる選択肢は広がりますが、その分、何を優先して導入すればよいか迷う場面も増えます。
この記事では、重度の状態で福祉用具を検討する際の考え方を整理します。介助する家族の負担軽減については家族介護者の負担を減らす福祉用具の記事、複数の用具を長期的に使い続ける視点については長期利用で見直したい福祉用具のポイントの記事もあわせてご覧ください。
この記事の内容は2026年7月時点の制度にもとづいています。制度は今後も見直される可能性があるため、最新情報は厚生労働省の公式情報でも確認してください。
重度になったからといって、すべての品目を一度に導入する必要はありません。まずは今の生活で最も困っていることを整理し、そこから優先順位をつけて検討することが大切です。
また、要介護度が重くなったからといって、これまで使っていた比較的軽度向けの用具がすべて不要になるわけではありません。既存の用具と新たに必要になった用具を組み合わせて考えることが大切です。
次の章から、具体的に検討したい用具を順番に見ていきます。
福祉用具専門相談員に、いつ頃から状態が変化したか、どのような動作が特に困難かを具体的に伝えることが、適切な用具選びの第一歩です。
少しずつ整えていきましょう。

