介護保険の福祉用具制度は、個別の情報を集めるほど複雑に見えますが、骨格はシンプルです。3つの利用方法と4人の登場人物で全体をつかみましょう。
3つの利用方法
- 福祉用具貸与(レンタル):借りて使う。13種目。制度の基本形。
- 特定福祉用具販売(購入):買って使う。肌に触れる6種目が対象。
- 選択制(2024年4月〜):一部の品目(固定用スロープ・歩行器・単点杖・多点杖)は貸与か販売かを利用者が選べる。
4人の登場人物
- 利用者(本人・家族):困りごとを伝え、選択する主体。
- ケアマネジャー:生活全体の計画(ケアプラン)を立て、費用の枠を管理する。
- 事業所(福祉用具専門相談員):指定を受けた事業所が、用具の選定・納品・調整・フォローを担う。
- 市区町村(保険者):認定・給付・手続きの窓口。
この記事は、制度全体を1本で見渡すための総論です。各テーマの詳細は個別のガイドで掘り下げているので、まず全体像をつかんでから、必要なところを深く読む——という使い方をおすすめします。
なお、この制度が「借りる」を基本形にしているのは、状態の変化に合わせて用具を替えながら、自立した生活を支え続けるという思想があるからです。個別のルールで迷ったときは、この思想に立ち返ると「制度がなぜそうなっているか」が見えてきます。

