福祉用具の事業所を探すとき、指定の有無や取扱い品目と並んで、真っ先に確認したいのが営業エリア——つまり、自宅がその事業所のサービス提供範囲に入っているかどうかです。
理由はシンプルで、福祉用具のサービスは自宅への訪問を前提に成り立っているからです。思い浮かべてみてください。
- 選定のとき:福祉用具専門相談員が自宅を訪れ、廊下の幅や段差、寝室の配置を見て商品を提案します。
- 納品のとき:用具を自宅に運び、設置し、体に合わせて調整します。
- 使い始めたあと:定期的なモニタリング(使用状況の確認)で訪問があります。
- 不具合のとき:修理や交換のために駆けつけてもらいます。
このすべてが訪問です。どんなに評判のよい事業所でも、自宅がエリア外なら、そもそもサービスを受けられません。あるいは「対応はできるが、緊急時にすぐは行けない」という中途半端な状態になることもあります。
だからこそ、事業所探しの手順は「良さそうな事業所を見つけてから、エリアを確認する」のではなく、「自宅の住所に対応する事業所に絞ってから、その中で比較する」のが効率的です。この記事では、営業エリアの決まり方と確認の仕方、エリアにまつわる注意点を順番に説明します。
なお、エリアの確認は「一度きり」のものでもありません。事業所側の体制変更でエリアが変わることもあれば、こちらの引っ越しで前提が変わることもあります。長い付き合いになるサービスだからこそ、最初にきちんと確認しておく価値があります。

