腰掛便座は、トイレでの立ち座りや姿勢を支えるための福祉用具です。介護保険の分類上、特定福祉用具販売の対象品目に含まれ、福祉用具貸与のようにレンタルするのではなく、購入して使う品目です。
なぜ購入のみなのかというと、腰掛便座は肌に直接触れる、あるいは排泄物に触れる可能性がある用具のため、衛生上の理由から使い回しに向かないとされているためです。同様の理由で、入浴補助用具や簡易浴槽なども特定福祉用具販売の対象になっています。
腰掛便座には、和式トイレに設置して洋式のように使えるようにするタイプ、洋式トイレの便座を高くするかさ上げタイプ、ポータブルトイレに近い機能を持つタイプなど、いくつかの種類があります。この記事では、それぞれの特徴と選び方の考え方を整理します。
室内で使う持ち運び式のトイレについては、関連記事のポータブルトイレを選ぶときの確認ポイントのガイドもあわせてご覧ください。この記事の内容は2026年7月時点の制度にもとづいています。最新情報は厚生労働省の公式情報でも確認してください。
トイレは、生活の中で毎日繰り返し使う場所であり、立ち座りの動作に不安があると、外出を控えたり、水分摂取を我慢したりと、生活全体に影響が広がりやすい場所でもあります。早めに用具を取り入れることで、こうした我慢を減らし、生活の質を保つことにつながります。
一つずつ、着実に検討していきましょう。
困ったときは一人で抱え込まず、身近な専門職に相談してみてください。
次の節から、具体的なタイプを見ていきましょう。

