レンタルの福祉用具について、口には出しにくいけれど多くの方が抱く疑問があります。「これ、前に誰かが使ったものだよね?」——そのとおりです。福祉用具貸与では、返却された用具を消毒・点検・補修したうえで、次の利用者に提供するリユース(再利用)が仕組みとして組み込まれています。
この疑問や抵抗感は、恥ずかしいことでも失礼なことでもありません。体を預ける道具、毎日肌の近くで使う道具なのですから、衛生が気になるのは当然です。そして大切なのは、この心配には確認する方法があるということです。
先に安心材料を2つお伝えします。
ひとつ、直接肌に触れる品目は、そもそもレンタルされません。腰掛便座(ポータブルトイレ)や入浴補助用具などは、再利用になじまないという理由で「購入」(特定福祉用具販売)の対象と制度上定められています。つまり、レンタルで回ってくるのは、再利用を前提にできる品目だけです。
ふたつ、消毒・点検の工程を持つことは、貸与事業所の業務の前提になっています。ただし、その具体的な方法や水準は事業所によって異なります。だからこそ、「聞いて確かめる」ことに価値があるのです。
この記事では、リユースの仕組み、事業所への確認の仕方、そして自宅でできる清潔ケアまでを、順番に解説します。
なお、消毒や衛生管理の具体的な方法は事業所ごとに異なり、この記事では一般的な流れと確認の視点を紹介します。個別の工程は、必ず契約前に事業所へ確認してください。

