福祉用具のレンタルをやめる——この手続きについて調べている方は、さまざまな状況にいらっしゃると思います。リハビリが実って用具が不要になった方。入院や施設入所が決まった方。ご家族を看取られた直後の方。事業所を変えたい方。
どんな理由であれ、最初にお伝えしたいのは、返却・解約は貸与という仕組みに最初から織り込まれた、ごく普通の手続きだということです。貸与は「状態や生活の変化に合わせて借り、不要になれば返す」ことを前提に設計されています。「せっかく手配してもらったのに申し訳ない」「解約と言い出しにくい」と感じる必要は、まったくありません。
手続き自体もシンプルです。基本の流れは、事業所(またはケアマネジャー)に連絡→引き取りの日程調整→引き取り→費用の精算の4段階。利用者側で難しい作業はほとんどありません。
ただし、いくつか知っておくと安心なポイントがあります。月途中でやめた場合の費用がどうなるか。返却前の掃除はどこまでやればいいのか。入院や逝去のときは誰がどう動けばいいのか。この記事では、基本の手順とあわせて、こうした「聞きにくいけれど知りたいこと」を順番に整理します。
なお、この記事はレンタル(貸与)の話です。購入した用具には返却の仕組みがないため、扱いが異なります(記事の後半で触れます)。
また、返却の連絡をしたからといって、その場ですぐ引き取られるわけではありません。日程はこちらの都合に合わせて調整できるので、「まず連絡だけ」でも大丈夫です。

