介護保険の在宅サービスには、区分支給限度額という月ごとの上限があります。要介護度(要支援1〜要介護5)ごとに、1か月に保険給付を使えるサービス量の枠が決まっていて、枠の中なら自己負担は1〜3割、枠を超えた分は全額自己負担になる、という仕組みです。
福祉用具のレンタル(福祉用具貸与)を考えるとき、この限度額の理解がとても重要になります。なぜなら、貸与の費用は、訪問介護やデイサービスなど他の在宅サービスと合算して、この枠の中で管理されるからです。
つまり、「福祉用具を借りられるかどうか」は、レンタル料そのものだけでなく、「いま他のサービスでどのくらい枠を使っているか」に左右されます。同じ用具でも、サービスをあまり使っていない方なら余裕で枠に収まり、サービスをたくさん使っている方では枠を圧迫する——ということが起こります。
限度額は要介護度が上がるほど大きくなります。具体的な金額(単位数)は制度で定められており、改定されることもあるため、この記事では金額そのものではなく、仕組みと確認の仕方に絞って説明します。ご自身の限度額と現在の利用状況は、ケアマネジャーに聞けばすぐに教えてもらえます。
なお、「限度額」と聞くと不安になるかもしれませんが、実際には多くの方が枠の範囲内でサービスを組み立てられています。まずは仕組みを知り、確認すべきポイントを押さえることから始めましょう。
この記事では、枠の中と外の整理、超えたときの扱い、残りの確認方法、厳しいときの工夫の順で説明していきます。

