高齢者の転倒は、家の中でも屋外でも起こりうる、生活に大きな影響を与える出来事です。骨折などをきっかけに、要介護度が急に上がってしまうこともあり、転倒予防は介護保険サービス全体の中でも重要なテーマとされています。
転倒予防を考える際、「なんとなく心配だから何か対策を」と漠然と考えるのではなく、どんな動作のときに不安があるかを具体的に整理することが、効果的な対策への第一歩です。歩行中なのか、立ち座りのときなのか、段差を越えるときなのかによって、適した福祉用具は異なります。
この記事では、動作ごとに転倒予防の考え方を整理し、関連する福祉用具の組み合わせ方を解説します。個別の用具の詳しい選び方は、関連記事の手すり・スロープ・歩行器の選び方や、杖の種類と選び方のガイドもあわせてご覧ください。
この記事の内容は2026年7月時点の制度にもとづいています。制度は今後も見直される可能性があるため、最新情報は厚生労働省の公式情報でも確認してください。
転倒による骨折は、その後の入院や治療によって、体力の低下や、それまでできていたことができなくなる「廃用症候群」につながることもあります。一度の転倒が、生活の質を大きく左右する分岐点になり得るからこそ、予防的な視点での取り組みが重要です。困ったときは一人で悩まず、身近な専門職に相談してみてください。
介護ようひんさーちを、その第一歩に役立ててください。
一つずつ、着実に対策を進めていきましょう。
次の節から、動作別の具体的な対策を見ていきましょう。

