福祉用具のレンタル(貸与)を使っている方に、まずお伝えしたいことがあります。借りた用具は、交換してよいのです。
介護保険の福祉用具が貸与を基本にしているのは、要介護の状態が変わっていくことを前提に、そのときどきの体に合う用具へ入れ替えながら使い続けられるようにするためです。つまり、変更や交換は「例外的な手続き」ではなく、制度に最初から組み込まれた標準機能です。
ところが実際には、「せっかく選んでもらったから」「事業所に悪いから」と、合わなくなった用具を我慢して使い続けている方が少なくありません。これはもったいないだけでなく、危険でもあります。合わない用具は、転倒、姿勢の崩れ、介助の負担増など、新しいリスクの原因になるからです。
では、どんなときに見直せばよいのか。この記事では、見直しのサインを4つの系統——(1)体の変化、(2)用具の不具合、(3)生活・住環境の変化、(4)制度・費用の変化——に整理して解説します。あわせて、実際に変更するときの手順と費用の注意点、そして「サインを見逃さない習慣」までカバーします。
いま借りている用具に少しでも違和感がある方は、読みながら「うちはどのサインに当てはまるか」をチェックしてみてください。
なお、この記事はレンタル(貸与)の話です。購入した用具には交換の仕組みがないため、見直しの選択肢は買い替えや別品目の検討になります。その分、貸与の「見直せる」価値を意識的に使っていきましょう。

